
共働きで2歳のお子さんを育てている皆さん、毎日お疲れ様です。
特に「イヤイヤ期が激しい子」を持つ親御さんにとって、その日々はまさに戦いのように感じられるかもしれません。
朝の支度から食事、お風呂、寝かしつけまで、何をするにも「イヤだ!」の連続で、心身ともに疲弊してしまいますよね。
この強烈なイヤイヤ期はいつまで続くのだろう、この子の将来はどうなるのだろう、と不安に感じることもあるでしょう。
この記事では、イヤイヤ期が激しい子の特徴を深く掘り下げ、それが発達障害と関連するのか、あるいは「頭がいい」ことの表れなのかといった疑問に答えます。
また、共働き家庭でイヤイヤ期を乗り越えるための具体的な方法や、親の関わり方が子どもの将来に与える影響について、実体験を交えながら詳しく解説します。
この記事を読めば、イヤイヤ期への理解が深まり、お子さんとの向き合い方がより建設的になるヒントが見つかるはずです。
子育ての悩みを抱え込まず、少しでも肩の荷を下ろせるよう、ぜひ最後までお読みください。
参考情報: 厚生労働省 健やか親子21
記事のポイント
- イヤイヤ期の激しさは子どもの個性と成長の証
- 激しいイヤイヤ期の子どもが示すポジティブな特性
- 親の関わり方が子どもの将来に与える影響
- 共働き家庭で実践できるイヤイヤ期乗り切り術
イヤイヤ期が激しい子の将来を左右する親の関わり方
イヤイヤ期は、子どもが「自分」という存在を認識し、自立への一歩を踏み出す大切な成長段階です。
特にイヤイヤ期が激しい子どもの場合、そのエネルギーをどう受け止め、どう導くかが、将来の自己肯定感や社会性の形成に大きく影響します。
親の適切な関わり方は、子どもの潜在能力を引き出し、健やかな成長を促す鍵となります。
イヤイヤ期が激しい子の特徴と成長のサイン
イヤイヤ期が激しい子には、いくつかの共通した特徴が見られます。
例えば、自分の意見を強く主張し、納得できないことには断固として「イヤだ!」と拒否する、感情の起伏が大きく、一度癇癪を起こすと手がつけられない、といった行動です。
共働きで時間がない中で、このような行動に直面すると、ついイライラしてしまったり、どう対応すればいいか分からなくなったりすることもあるでしょう。
しかし、これらの行動は決して悪いことばかりではありません。
強い意志を持っている
自分の感情を豊かに表現できる
自立心が芽生えている
物事に対するこだわりが強い
これらはすべて、子どもの個性や成長のサインと捉えることができます。
特に、自分の意思をはっきり示せることは、将来的に自己主張ができる力や、困難に立ち向かう粘り強さにつながる可能性を秘めています。
私たちの2歳の娘も、気に入らないことがあると床にひっくり返って泣き叫ぶことがありますが、それは彼女が「こうしたい!」という強い思いを持っている証拠だと、最近では前向きに捉えるようにしています。
イヤイヤ期がひどい場合の発達障害との向き合い方
イヤイヤ期があまりにひどいと、「もしかして発達障害なのでは?」と不安になる親御さんも少なくありません。
インターネットで検索すると、イヤイヤ期の行動と発達障害の特性が似ているという情報に触れ、さらに心配になることもあるでしょう。
しかし、結論から言うと、イヤイヤ期の激しさが直ちに発達障害を意味するわけではありません。
イヤイヤ期は、どの子どもにも訪れる普遍的な成長過程です。
言葉の発達が未熟なため、自分の気持ちをうまく伝えられず、それが「イヤだ!」という表現につながることがほとんどです。
発達障害の診断は、専門家による長期的な観察と評価に基づいて行われるものであり、イヤイヤ期の特定の行動だけで判断されるものではありません。
もし、イヤイヤ期が終わる時期を過ぎても特定の行動が継続する、他の子どもとのコミュニケーションに極端な困難が見られる、といった気になる点がある場合は、かかりつけの小児科医や地域の保健センターに相談してみるのが良いでしょう。
専門家のアドバイスを受けることで、不要な心配を解消できることもありますし、もし早期の支援が必要な場合でも、適切なサポートにつながることができます。
私たちも、娘のイヤイヤ期があまりに激しく、心配になった時期がありましたが、保健師さんに相談することで、多くの不安が解消されました。
イヤイヤ期が強烈な子どもは頭がいいという見方も
意外に思われるかもしれませんが、イヤイヤ期が強烈な子どもは「頭がいい」という見方もあります。
これは、単に知能指数が高いという意味だけでなく、子どもの認知能力や問題解決能力、そして自己認識の高さを示唆している場合があります。
例えば、自分の意思を貫こうとする強いこだわりは、将来的に目標達成に向けて粘り強く努力できる力につながります。
また、自分の思い通りにならないことに対して激しく抵抗する姿は、物事の因果関係を理解し、「こうすればこうなるはずなのに」という論理的な思考が芽生えている証拠とも言えます。
言葉ではまだうまく表現できないけれど、頭の中では複雑なことを考えているのかもしれません。
私たちの娘も、一度「これをしたい」と決めたら、どんなに説得しても譲らないことがあります。
最初は困惑しましたが、よく観察すると、彼女なりに「なぜそうしたいのか」という理由があることに気づきました。
例えば、自分で服を選びたい、自分で靴を履きたい、など、自立への強い欲求が背景にあることが多いのです。
このような行動は、まさに彼女が「自分」という存在を確立し、世界を認識し、コントロールしようとしている証拠であり、そのプロセスで「頭」を使っていると考えることができます。
親としては、この「賢さ」をどう伸ばしていくかを考える視点も大切です。
共働き家庭がイヤイヤ期を乗り越え家庭崩壊を防ぐ具体策
共働き家庭にとって、イヤイヤ期は時間的・精神的な負担が大きく、夫婦間のすれ違いや家庭崩壊の危機に直面することもあります。
しかし、適切な対策を講じることで、この困難な時期を乗り越え、家族の絆を深めるチャンスに変えることも可能です。
イヤイヤ期が強烈で壮絶な日々に疲弊しないために
イヤイヤ期が強烈で壮絶な毎日を送っていると、親自身が心身ともに疲弊してしまうのは当然のことです。
特に共働きの場合、仕事と育児の板挟みになり、自分の時間が全く取れないと感じることも多いでしょう。
このような状況で大切なのは、「完璧な親」を目指さないことです。
- 夫婦で協力体制を築く: どちらか一方に育児の負担が偏らないよう、家事や育児の分担を明確にし、お互いの状況を共有しましょう。
例えば、朝のイヤイヤ期はパパが担当、夜はママが担当、といったように役割分担を決めるのも有効です。
- 休息を意識的に取る: 短時間でも良いので、自分のための時間を作りましょう。
パートナーに子どもを預けて一人で買い物に行ったり、好きな本を読んだり、コーヒーを飲んだりするだけでも、気分転換になります。
- 外部サービスやサポートを活用する: 保育園の一時預かり、ファミリーサポート、ベビーシッターなど、利用できるサービスは積極的に活用しましょう。
頼れる人がいることは、決して恥ずかしいことではありません。
私たちも、どうしても手が回らない時には、実家の両親に頼ることもありますし、それが家族の助け合いの形だと考えています。
- 期待値を下げる: 「今日は何もできなくても大丈夫」と自分に言い聞かせることも大切です。
イヤイヤ期のピークは一時的なものです。完璧を求めず、できる範囲で乗り切ることを目指しましょう。
イヤイヤ期が親のせいではないと理解する重要性
イヤイヤ期の子どもと向き合う中で、「自分の育て方が悪かったのだろうか」「もっとこうしていれば、こんなにひどくならなかったのに」と、自分を責めてしまう親御さんは少なくありません。
しかし、イヤイヤ期は親の育て方が原因で起こるものではありません。
これは、子どもの脳の発達に伴って自然に現れる、成長の証なのです。
子どもは2歳前後になると、言葉を理解し始め、自分の意思も芽生えてきます。
しかし、まだ語彙が少なく、複雑な感情を言葉で表現する能力が未熟なため、思い通りにならないことに対して癇窶を起こしたり、泣き叫んだりすることでしか表現できないのです。
これは、世界中のどの子どもにも共通して見られる現象であり、特定の親の育て方によって左右されるものではありません。
「イヤイヤ期は親のせいではない」という理解は、親が自分を責める気持ちから解放され、前向きに子どもと向き合うための第一歩となります。
この時期の子どもは、親からの無条件の愛情と理解を最も必要としています。
子どもがイヤイヤを発動した時も、「これは成長のサインなんだ」と冷静に受け止めることで、感情的に衝突する回数を減らし、穏やかな対応ができるようになるでしょう。
2人目のイヤイヤ期がひどいと感じる時の対処法
上の子もイヤイヤ期を経験したはずなのに、2人目のイヤイヤ期がひどいと感じることはよくあります。
これは、上の子の時とは異なる環境要因や、下の子自身の個性、そして親側の経験値があるからこそ感じる難しさかもしれません。
共働きで2人のお子さんを育てている場合、時間も体力も限られているため、さらに大変に感じるでしょう。
- 一人ひとりの個性を受け入れる: 上の子のイヤイヤ期と比べず、下の子のイヤイヤ期は全く別のものとして捉えましょう。
子どもにはそれぞれ個性があり、イヤイヤ期の現れ方も千差万別です。
- 上の子との時間も大切に: 下の子のイヤイヤ期に手がかかる分、上の子が寂しさを感じないよう、意識的に上の子との時間も作りましょう。
上の子の協力が得られると、育児がぐっと楽になることもあります。
- ルーティンを見直す: 2人育児は予測不能なことの連続です。
朝の準備や寝かしつけなど、日々のルーティンを簡素化したり、時間配分を見直したりすることで、少しでも親の負担を減らす工夫をしましょう。
- 完璧を求めない: 2人のイヤイヤ期を同時に乗り切るのも至難の業です。
家事が多少滞っても、食事が手抜きになっても、それは「今だけ」と割り切りましょう。
家族みんなが笑顔で過ごせることを最優先に考えることが大切です。
まとめ:イヤイヤ期が激しい子の将来を明るくするために
イヤイヤ期が激しい子を育てる日々は、まさに試練の連続です。
しかし、この時期は子どもが大きく成長している証であり、親の関わり方次第で、イヤイヤ期が激しい子の将来は、むしろポジティブな方向へ開かれる可能性を秘めています。
- イヤイヤ期は子どもの成長の証: 激しいイヤイヤは、子どもの強い意志や自立心の表れであり、決して悪いことではありません。
- 発達障害と安易に結びつけない: イヤイヤ期の行動は、多くの場合、発達の正常な過程です。
心配な場合は専門家に相談し、適切な情報を得ましょう。
- 強烈なイヤイヤ期は「賢さ」のサイン: 自分の意思を強く主張できることは、将来の自己肯定感や問題解決能力につながる可能性があります。
- 親自身もケアを忘れずに: 共働き家庭は特に、夫婦で協力し、外部サービスも活用しながら、無理なく乗り切りましょう。
自分を責めず、「親のせいではない」と理解することが大切です。
- 2人目育児は個性を尊重: 上の子と比較せず、一人ひとりの子どもの個性を受け入れ、柔軟に対応しましょう。
イヤイヤ期は期間限定のものです。
この時期を乗り越えることで、お子さんは大きく成長し、親子の絆もより一層深まることでしょう。
今がどんなに大変だと感じても、諦めずに、お子さんの成長を温かく見守り、サポートしてあげてください。
皆さんの子育てが、少しでも楽に、そして楽しいものになることを心から願っています。
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